石川佳純、帰国後2週間の隔離中も特例措置でTリーグ出場「うれしい、ありがたい」
「卓球・Tリーグ女子、神奈川3-1トップ名古屋」(3日、埼玉県内)
神奈川は、エースで東京五輪代表の石川佳純(27)=全農=が11月下旬まで中国で行われた国際大会から帰国後2週間の隔離期間中だったが、アスリート特例措置で出場した。第2試合で世界ランク21位のハン・イン(ドイツ)と対戦し、3度のマッチポイントをしのいで3-2で競り勝った。
石川は約8カ月ぶりの国際大会となった女子W杯(中国・威海)、ITTFファイナル(中国・鄭州)の2大会に出場し、11月下旬に帰国。現在は新型コロナウイルス対策に伴う14日間の隔離期間中だが、政府が五輪代表らのアスリートを対象に条件付きで認めている措置(アスリートトラック)を適用し、特例での試合出場を認められた。
「最初は2週間(試合に)出られないと聞いていたので、試合に出られてうれしいし、ありがたい。まだ試合以外では外に出たり電車に乗ることもダメだが、試合できたのはうれしかったし、ありがたいこと」
この日の試合は、W杯4強のカットマンと対戦。2-2で迎えた最終ゲームで、8-10、11-12、12-13と3度もマッチポイントを握られつつも耐えしのぎ、大接戦をもぎ取った。「遠征から帰ってきて1試合目ですごく難しい試合になったが、最後競り合い勝って、すごく自信になった」。
今後は国際大会のめどが立っていないが、Tリーグでは国内外のトップ選手と対戦できる。「すごく貴重な機会。(コロナ禍で)半年間試合がなくて練習してきた部分で、実戦でどの程度できるのか知りたい。国際大会や今日も試合になると(練習とは)全然違うと感じたし、たくさんTリーグで試合をしてレベルアップしていきたい」。来夏には東京五輪を控える中、鍛錬の場と位置づけた。