「陸上・長距離日本選手権」（４日、ヤンマースタジアム長居）

　コロナ禍の影響で今年４月から中断していた東京五輪選考会の再開となり、各種目で今大会終了までに五輪参加標準記録を満たし、優勝した選手が代表に決まる。

　３日はオンラインによる記者会見が行われ、女子５０００メートル、１万メートルで東京五輪参加標準記録を突破している新谷仁美（３２）＝積水化学＝らが参加。１万メートルに出場し、優勝すれば五輪内定となる新谷は「日本記録（３０分４８秒８９＝０２年・渋井陽子）を目指して、その中で１万で世界と戦うためのレース展開をしたい」と抱負を語った。

　先月末の全日本実業団対抗女子駅伝では、３区（１０・９キロ）の区間記録を１分１０秒も短縮。好調を持続しているが、「東京五輪であろうがなかろうが、１つの試合でミスは一切許されないと自分の中で決めている」と大一番へ緊張感を漂わせた。