柔道、国内大会でも青色の柔道着導入 講道館杯でのミス契機に…全柔連が画期的転換
全日本柔道連盟(全柔連)は3日、理事会を開催し、国内大会では見送ってきた青色のカラー柔道衣を来年からの全日本選抜体重別選手権、講道館杯全日本体重別選手権で初めて導入することを決めた。視認性の向上が目的で、中里壮也専務理事は「白柔道着だけでやるより(審判が)はるかに判定しやすい。見てる方にもわかりやすい」と説明した。
青色の柔道衣は国際柔道連盟(IJF)が1998年から導入。2000年シドニー大会以降の五輪でもおなじみとなるなど国際大会では定着しているが、全柔連主催の国内大会では白色柔道衣のみで争われてきた。
ただ、今年10月31日に行われた講道館杯男子60キロ級決勝において、技を掛けた選手と掛けられた選手を見誤るミスを発端に混乱が発生。再発防止策の1つとして、国内大会でのブルー柔道衣導入が提案されていたが、常務理事会、理事会を経て正式に決定した。国際大会への派遣に直結する2大会に限られるものの、長年の忌避感を打破する画期的な転換となった。