五輪内定の田中希実「メダルだけじゃなくて、どういうパフォーマンスがしたいか」
「2020毎日スポーツ人賞」の表彰式が4日、東京都内で行われた。陸上女子で今年1500メートル、3000メートルでともに日本記録を更新した田中希実(21)=豊田自動織機=は、新人賞を受賞。ビデオメッセージで「今までタイトルやメダルよりも、自分を超えたい気持ちで取り組んできた。うれしいよりも自分の記録に恥じない選手でい続けたい」と誓った。
受賞を記念して、1928年アムステルダム五輪の陸上800メートルで銀メダルを獲得し、日本女子初のメダリストとなった人見絹枝さんのブロンズ像が贈呈された。「陸上関係で知っていたのですごくうれしい」と笑顔だった。
この日の日本選手権女子5000メートルで15分5秒64で優勝。陸上のトラック、フィールド種目では男女通じて第1号の東京五輪代表内定者となった。五輪に向けては「メダルだけじゃなくて、どういうパフォーマンスをしたいかという所に明確な軸を置いて取り組むことが大事かなと思います」と話していた。
グランプリは、8月に行われた米国伝統の自動車レース、インディアナポリス500マイル(インディ500)で日本人初の2度目の優勝を果たした佐藤琢磨(ホンダ)が受賞。新人賞は車いすテニスの大谷桃子(かんぽ生命)、文化賞は競泳の池江璃花子(ルネサンス)、功労省は今年2月に急逝した野村克也さんが受賞した。