佐藤翔馬 世界記録ペースの攻めも2位「悔しい」
「競泳・日本選手権」(6日、東京アクアティクスセンター)
東京五輪会場で行われ、200メートル平泳ぎの男子は日本記録保持者の渡辺一平(23)=トヨタ自動車=が2分7秒08で制し、大会2連覇を果たした。100メートル覇者の佐藤翔馬(19)=東京SC=は2分7秒69で2位だった。
激戦を繰り広げるもあと一歩及ばなかった。佐藤は世界記録ペースで前半から攻めたが惜しくも2位。「かなり前半からいったつもりだったけど、(渡辺が)しっかりついてきて最後の50(メートル)で抜かされた。悔しいです」と唇をかんだ。
10月の日本学生選手権で世界記録まで0秒90に迫る2分7秒02の自己ベストをマーク。3日の100メートル平泳ぎでは3位までとの差が0秒28という大接戦を制するなど、成長が著しい。
メインとする200メートルでは悔しい結果となったが「4月(の日本選手権)に向かって頑張ろうという気持ちが強くなった。(渡辺)一平選手にも他の選手にもしっかり勝って代表権を獲得したい」。この負けを糧に、来春、さらに成長した姿でスタート台に立つ。