瀬古リーダー 男子マラソン黄金期到来でウハウハ「5~6年は大丈夫」
「福岡国際マラソン」(6日、平和台陸上競技場発着)
2回目のマラソン挑戦で、一般参加の吉田祐也(23)=GMO=が日本歴代9位の2時間7分5秒で初優勝した。新型コロナウイルスの影響で海外招待選手不在の中、30キロ過ぎにトップに立ち、後続に33秒の差をつけて逃げ切り、2024年パリ五輪の有力候補に名乗りを上げた。2位は東京五輪代表補欠の大塚祥平(26)=九電工=で、川内優輝(33)=あいおいニッセイ同和損保=は19位だった。
日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは、初マラソンに続いて快走をみせた吉田について「まだまだ伸びると確信した」と、舌を巻いた。「1回目がうまくいくと、2回目はうまくいかないことが多い。ジンクスを覆した。大したもの」と、褒めちぎった。
日本男子マラソンの黄金期到来か。今大会は東京五輪代表の服部勇馬(トヨタ自動車)が欠場となったが、吉田に加え、五輪補欠の大塚が2時間7分台を記録。4日の日本選手権長距離1万メートルでは吉田と同じ社会人1年目の相沢晃(旭化成)が27分18秒75の日本新記録をマークするなど、次世代のスター候補もいる。「男子は5~6年は大丈夫だね。早く相沢くんのマラソンも見てみたい」と、胸を弾ませていた。