貴景勝、綱とりへリセット完了 初場所は「伸び伸びと自分の相撲」

基礎運動で汗を流す貴景勝
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 大相撲11月場所で優勝し、初場所(来年1月10日初日、東京・両国国技館)で初の綱とりに挑む大関貴景勝(24)=常盤山=が7日、都内の部屋で四股、てっぽうなど基礎運動を中心に汗を流した。

 「しっかり体を作って。実戦的な体にレベルアップして作ってやれればと思って基礎をやってます」と、まずは入念な体作りで実戦準備を行う。

 先場所前と同様、18日から合同稽古にも参加する予定。「しっかり作って、実戦して、また体を作ってという感じ。合同稽古、行くつもりでいるんで、それまでに体を作っておかないとけがしますから、あと10日ですか、戦える体にしておきたい」と気を引き締めた。

 先場所前の合同稽古では新大関だった正代(時津風)を指名して連日、三番稽古(同じ相手と続けて取る)で熱戦。中身の濃い稽古が、先場所2年ぶり賜杯につがった。「何が正しいか分からないけど、今回の結果がこの2カ月の成果か分からない。一生懸命やることに意味がある。もちろん自分のいい経験になってると思う」と、綱とりのかかる場所も先場所同様、早めの実戦で追い込んでいく考えだ。

 コロナ禍の中、異例の1年が終わる。「なかなか例年とは違う1年間で、巡業も地方場所もなかった。この1年は長かった気がする。巡業をやってたらもう場所が来てと、今年は比較的、ずっと東京にいる。例年は本当に早く感じるので。そのぶん、自分のことを振り返られた1年だった」と言う。

 コロナの感染対策や感じ方など怖いのは慣れ。「(感染)人数が増えてるけどちょっと気をつけないと。ちょっとコロナに慣れている部分もある。コロナが当たり前になってる。気をつけないといけない。冬の方が、予想はしてたけど多いので。気をつけないといけない。自分がかかるとみんなに迷惑がかかる。集団で稽古してるので」と自身を戒めた。

 先場所後、2週間が経過したが、生活は通常に完全に戻った。「1日やることは決まっているし、それに沿ってやるだけなので、稽古を集中して、まわしをしていない時の鍛え方、ケアの仕方をやって。あとは食事」と、栄養学へのこだわりは半端じゃない。

 「食事の場合は、休みがない、365日」とキッパリ。場所直後こそ栄養のことを無視しておいしいものを食べることはあるものの、それも体にとっては大事なこと。「やみくもに飯を食べることは1回もないので、そこはちゃんとしていないといけないと思うし、現役だったら当たり前だと思うし」と、力を込めた。

 綱とりへ向け、もうリセットは完了。「もう切り替えられているし、先場所のことなんてね…。気持ちは1月を向いているし。とにかく1月(場所)で伸び伸びやれればいいと思っています。変に状況がどうとか、置かれている条件がどうとかありますけど、伸び伸び自分の相撲を取ってやりきれたらね。どうしようもないことなので、変に考えて自分の力を出し切れないのはもったいないことなので、せっかくなら自分の力を存分に発揮して、やりきりたいですね」と自然体で臨む。

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