ラグビーのトップリーグ（ＴＬ）ヤマハ発動機は９日、２０１５年Ｗ杯で日本の躍進に貢献した元日本代表のＦＢ五郎丸歩（３４）が、２１年１月開幕の今季ＴＬを最後に現役を引退すると発表した。この日、自身のインスタグラムに「今シーズンを最後に引退を決意しました。ラストシーズン自分らしく」と報告した。１６日に記者会見する。

　五郎丸は佐賀工、早大を経てヤマハ発動機入り。大型ＦＢ兼キッカーとして早大では大学選手権優勝３度。ヤマハ発動機では主力として１４年度の日本選手権優勝に導いた。

　日本代表には早大１年時に初招集され０５年４月のウルグアイ戦に１９歳１カ月でデビュー。大会ベストフィフティーンにも選ばれた１５年Ｗ杯では強豪・南アフリカ戦で１トライを含む２４得点をマーク。歴史的勝利の立役者になった。ゴールキック時の独特のルーティンも話題を呼び「五郎丸ポーズ」がその年の流行語大賞候補になった。

　Ｗ杯後はスーパーラグビーのレッズ（オーストラリア）、フランス１部トゥーロンでプレー。１７年度からヤマハ発動機に復帰した。