村上茉愛 悔し涙の首位発進 得意の床、大技挑戦の跳馬でミス「頭が真っ白に」
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「体操・全日本選手権」(10日、高崎アリーナ)
女子予選が行われ、村上茉愛(24)=日体ク=が4種目合計55・065点で個人総合首位に立ち、12日の決勝に駒を進めた。
2年ぶりの優勝を狙う村上だったが、首位発進ながら悔し涙を浮かべた。最初の段違い平行棒は全体1位の14・033点をマークしたが、平均台では落下の危機があり、得意の床では終盤の連続技で背中を打ち、得点を伸ばせなかった。跳馬では実戦初投入の大技チュソビチナに挑んだが、着地が大きく乱れた。「床は1番やっちゃいけないミス。頭が真っ白になった。跳馬で新しい技をやることがずっと頭にあって、それが演技に出た。すぐ泣いちゃうからあれなんですけど…」と、唇を噛んだ。
ただ、それでも首位発進は死守。「ミスがあった中でトップ通過は自信になる」と自らに言い聞かせるように話し、決勝に向け「この悔しさを糧に、決勝でミスしないように」と、誓った。