アメフト関学大QB奥野「強い日大と試合ができる」 悪質タックル以来の対戦に喜び
13日のアメリカンフットボール東西大学王座決定戦、第75回甲子園ボウルで3年連続31度目の制覇を狙う関学大が10日、甲子園で調整した。QB奥野耕世(4年)は2018年春の定期戦で悪質タックルを見舞われた宿敵との、それ以来の対戦を「強い日大と試合ができる」と喜んだ。
奥野の心は澄み渡っていた。「選手として自分のやるべきことをやるだけだと思って、この2年間取り組んできた」。わだかまりや負傷のトラウマなど「全くなくできている」。むしろ「いろいろあったが、こうやって(関東リーグ)1部に帰ってきて甲子園でできるのが楽しみ」と相手の復活を歓迎した。
立派な司令塔に成長した今、支えてくれた周囲に伝えたい思いがある。「プレーで元気な姿を見せることが恩返しだと思っていた。それを最終学年で甲子園という舞台でできる。すごくうれしい」
コロナ禍でも試合ができることに感謝し「全てを出し切って全力で勝ちに行きたい」。投げて走ってライバルを粉砕する。