トランポリン・森ひかる 大技トリフィス決めるも2位 強化本部長「試合勘」を指摘
「トランポリン・ジャパンオープン」(13日、川崎市とどろきアリーナ)
男女個人の決勝が行われた。19年世界選手権覇者で東京五輪代表の森ひかる(21)=金沢学院大ク=は大技・トリフィス(前方3回宙返り半ひねり)を決めたが、その後流れを崩し54・235点で2位。19年世界選手権2位の土井畑知里(26)=三菱電機=が優勝した。男子個人は全日本王者で、12日の予選で実戦では日本人初となる大技・フルインフルインフルアウト(後方3回宙返り3回ひねり)を決めた期待の17歳、西岡隆成(キタイスポーツク)が自己ベストとなる61・200点で優勝した。
演技が終わると、森は納得がいかない様子で何度か首をひねった。技を連続して10回決める中で、3回目に大技・トリフィスを組み込んだが、いい流れで演技を続けられなかった。
森の演技について、丸山章子強化本部長は「練習ではまあまあいけてると思うけど、まだ緊張するとぐらぐらする」と分析。コロナ禍で試合数も減り「まだ試合勘をつかみきれてないのかなと」と話した。
今後について、丸山強化本部長は「正直な所、まだまだ本調子ではない。体をもう1回作り直さないといけない」と力を込める。東京五輪でさらに難しい演技をこなすためにも、「3カ月大会がないので、体力レベルを上げる」と強化予定を語った。