ラグビー 抽選負けの筑波大・岡崎主将「悔いはないです」
「ラグビー・全国大学選手権・3回戦、流通経大19-19筑波大」(13日、秩父宮ラグビー場)
19-19の同点で80分では決着がつかず、抽選により筑波大は準々決勝進出を逃した。規定によりトライ数、トライ後のゴール成功数が同じだったため抽選となった。引き分けで抽選により決まるのは、第8回大会1回戦、第53回大会3回戦に続き3回目となった。
筑波大は先制を奪い、前半をリードして折り返したが、後半に追いつかれた。その後もチャンスを作りながら、あと一つを決めきれなかった。悔しい抽選での敗退。嶋崎達也監督は「最後までやろうとしたことをやりきった。シーズン通してやりたかったプレーを出し切ってくれた。抽選なので仕方ないです。よくやったと言いたいです」と選手を思いやった。CTB岡崎航大主将(4年)は「最後まであきらめずに戦った。悔いはないです」と敗戦を受け入れた。
今季はコロナ禍により、どこのチームも十分な調整はできなかった。筑波大のグラウンドでは制限により、いまだに対外試合が行えないという。嶋崎監督は、試合後の会見の最後に「一言だけ」と自ら切り出した。
「コロナ禍で制限が厳しい状況で流通経大さんに同じ茨城ということで2回もグラウンドと体を貸していただいてシーズンをスタートできました。それがなければこの場に立っていられたか分からなかった。流通経大さんあっての僕らだった。本当に感謝しています」。苦しいときに助けられ、切磋琢磨してきた相手に感謝の気持ちを述べ「頑張ってほしい」と思いを託した。