井上監督 阿部VS丸山の死闘見届け「五輪でこの闘いが見られれば…」

 「柔道・男子66キロ級東京五輪代表決定戦」(13日、講道館)

 日本男子の井上康生監督は、阿部一二三と丸山城志郎の死闘を見届け「2人ともよくここまで準備をして最高の試合をしてくれた。本当に心からたたえたい」とねぎらいの言葉を掛けた。阿部に対しては「苦しい経験したからこそ、ああいう力が出たのかもしれない。丸山の存在があったから強くなった。この結果を次につなげてくれることを期待している。丸山の思いも背負って戦ってほしい」と期待した。

 世界王者の一人が脱落する壮絶な代表争いに決着がつき、「本戦(五輪)で戦わせたかったのが心からの思い」と複雑な胸の内を吐露。「7人の(男子)代表は、敗れて出場できない者のためにも、自分自身のためにも精一杯のパフォーマンスをしていかないといけない」と気持ちを引き締めた。

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