御嶽海「2桁を取り続ける」「押しの基本を大事に」21年は不退転の決意

 大相撲の関脇御嶽海(27)=出羽海=が15日、来年初場所(1月10日初日、東京・両国国技館)に向け、都内の部屋で基礎運動、ぶつかり稽古などで調整した。

 コロナ禍の中での今年は出稽古もできず調整が難しかった面はある。11月場所では後半に6連敗を喫し、7勝8敗と今年2度目の負け越し。

 「前に出ることに立ち返って入り、中日までの相撲は下から攻め、丁寧に相撲を取れた。2度も突っかけてしまった9日目から本来の立ち合いができず、そこから6連敗。前には出ようとしたけれど、粘りがなかったのかな。押し込んだら自分の流れになるのに、どこかふわっとしていた。6連敗したことが悪いのではなくて、自分の相撲を取ろうとしておいて勝てなかったのが、今回の反省。7敗だった9月の秋場所よりも負けが一つ多かったけれど、安易な引きもほとんどせず、反省点は少ない。結果はどうあれ、一番一番もしっかり覚えている。6連敗中に感じた感覚のずれを改めていきたい」と振り返った。

 大関とりだった昨年11月場所から今年の初場所と2場所連続負け越し。平幕に降下する屈辱も味わった。大関とりでは朝乃山(高砂)、正代(時津風)に先を越された。

 「2度目の大関とりが白紙になった昨年の11月からしたら、2年連続で大事な11月場所で負け越している。今年1月の初場所でも負け越し、幕内に入って2場所連続で負け越したのは初めて。悔しい思いはすごくある。だから、やるのも当然。悔しかったら、結果残せよって周囲に言われることも分かっている。自分の中で求めるものを定めて、それに向かっていきたい」と、来年の雪辱に燃えた。

 来年こそ、不退転の決意だ。「大前提は2桁を取り続ける。それは変わらない。体も考え方も年を追うごとに変わっているけれど、押し相撲は変わらない。(綱とりに挑む)貴景勝関は冷静さがあって、自分のことをよく分かっていて、自分の相撲を取ることに徹している。自分は、自分の良さや押しの基本を大事にしながら、新しい発見も重ねられたらいい」と力を込めた。

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