箱根13回総合優勝の早大 Wエースで伝統校復活へ 相楽豊監督・目標は「総合3位」

 来年1月2日、3日に行われる東京箱根間往復大学駅伝に出場する早大が20日、所沢キャンパスで練習を公開し、オンラインで報道陣の取材に応じた。

 箱根駅伝で総合優勝13回を誇る伝統校だが、2010年度に大学三大駅伝3冠を達成して以来、優勝からは遠ざかった。11月の全日本大学駅伝で5位と奮闘しただけに、相楽豊監督(40)は今大会の目標を「総合3位」に設定。「昨年度から高速化が進んで、復路で巻き返すのは難しい。往路から先頭に近い所で終える必要がある」と往路を重要視する考えを示した。

 往路のカギは“Wエース”の3年生が握る。2年連続1区を担当し、4日の日本選手権で大学生2位となる27分54秒06で好走した中谷雄飛(ゆうひ)は「自分のペースでいくのが得意なので、箱根の2、3、4区はすごく僕に合ってるんじゃないか」とエース区間・2区に自信をのぞかせた。

 もう一人のエースで、日本選手権で中谷に次ぐ27分55秒59で走った太田直希は、今年卒業した兄・智樹が2区を3年連続で走ったこともあり、「兄からは最後の3キロは『死ぬほどきつい』とおどされてる。覚悟は決めました」と、2区起用でも対応する構えだ。Wエースが伝統校をけん引し、再び優勝争いに食い込みにいく。

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