北勝富士、朝乃山&正代の大関昇進に「悔しい気持ち」追う立場「最後に花を」
大相撲の合同稽古5日目が22日、東京・両国国技館内の相撲教習所で行われ、関取の参加者はわずか3人に激減した。前日7人から両横綱の白鵬(宮城野)、鶴竜(陸奥)、大関朝乃山(高砂)、小結高安(田子ノ浦)が欠席した。
平幕の3人、霧馬山(陸奥)、阿武咲(阿武松)、北勝富士(八角)が申し合い。
8勝5敗と上々の北勝富士は「しっかり体を動かしていた分、良かった。やっぱり関取衆と肌を合わせるということがすごく大事。なかなか出稽古もできない中で久々の関取衆との稽古なので、3人だったけど、それだけ体も足の運びだとかそういうのを意識して感覚というのはよくつかめたかな」と、満足げに振り返った。
合同稽古も前日の後半から参加。「最後の3日間しっかりやって、正月迎えて、初場所に向けて頑張っていきたい。自分の課題とかもあるので、それをもっと意識して最後1日頑張っていきたい」と23日の最終日へ向け、意気込んだ。
今年は5場所で3回の勝ち越し。2桁勝利が2回あり、技能賞も獲得した。「けがもあったので、それをしっかり乗り越えていけた。すごくいい年だった」と納得した。
一方で三役に定着できず、大関昇進争いでも学生相撲出身の2人に先を越された。「朝乃山関とか正代関も上がって、優勝もして、本当に悔しい気持ちがあるので、少しでも近づけるように頑張っていきたい。(2人は)昔から知っているので、そういう身近な人間が上がっているので、本当に悔しいので、自分は自分なりにコツコツとやって、最後に花開かせていけたらいい」と逆襲を誓った。