カド番の正代、負傷の左足首は順調に回復「とりあえず痛みは感じない」
大相撲初場所(21年1月10日初日、東京・両国国技館)でカド番となる大関正代(29)=時津風=が22日、都内の部屋で若い衆相手に実戦稽古で調整した。相撲を取る稽古は21日から再開しており、先場所、負傷した左足首の不安を慎重にぬぐっていく。
四つに組んでの出足、土俵際の引き落とし、相手に攻めさせて踏ん張るなど計10番。さまざまな相撲の動きを確認した。「いけるというほどではないが、とりあえず痛みは感じない。だんだん番数も増やして、いろいろな相撲を取れるようにしたい」と口にした。
左足首の恐怖心は「ない」と言うが、不安はある。「後ろにいくのがまだちょっと。いかないように。(動きの中には)ちょっと遅れる感覚もある。あんまり後ろに下がらないようにしている。まだわからないが、ちょっとずつ残すように、これから相撲の中でやっていけたら」と、徐々に感覚を戻していく。
休場は初めてでこれまで大きなケガの経験もないだけに、初場所初日までは手探り。「それはちょっとやってみないとわからない。できることをやっていけたらなと思う」と慎重。当初、相撲再開は24日の番付発表後を予定していたが、「それよりはちょっと早いので、いい感じかなと思う」と順調なリハビリを歩んでいるのは間違いない様子だ。
この日も左足首には慣れないテーピングしていたが、やはり違和感はある。「最終的には巻かずに相撲が取れたらなと思っている。少しずつ緩く巻けたら」と初日を見据えた。