大坂なおみ「アスリートよ、声を上げよう」人種差別問題で米紙に寄稿

 人種差別問題に関して積極的な発信を続けている女子テニスの大坂なおみ(23)=日清食品=が21日、米ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)に「アスリートよ、声を上げよう」と題する文章を寄稿した。「私たちがスポーツ選手だというだけで、黙っているべきだということはない」などと訴えた。

 大坂は2度目の優勝を果たした全米オープン(8~9月)で、白人警官らから暴力被害を受けた黒人の名前入りのマスクを着用し反響を呼んだ。「スポーツ選手が意見を表明すると批判される。しかし、スポーツが政治と無関係であったことはない」と強調した。

 ベトナム戦争への徴兵を拒否したボクシングの世界王者、故ムハマド・アリさんら、社会問題に進んで主張した選手の名前を挙げ「これまでに進歩もあったが、まだ長い道のりがあると感じる」と記した。

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