バドミントン桃田賢斗「ちょっと相手の動きが見れてない」【一問一答】
「バドミントン・全日本総合選手権」(23日、町田市立総合体育館)
男子シングルス1回戦で、1月に遠征先のマレーシアで交通事故に遭い、右目の眼窩底骨折を負って手術した世界王者の桃田賢斗(26)=NTT東日本=が346日ぶりに実戦復帰を果たした。森口航士朗(埼玉栄高)に2-0で快勝。新型コロナウイルスの感染拡大で来夏に延期となった東京五輪に向けて再始動した。以下、一問一答。
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-初戦を振り返り。
「試合に入る前はすごく緊張したが、やってきたことを全部出し切ろうと。ミスが多い場面があったが、動きやシャトルの感覚は悪くなかった」
-無観客開催は。
「観客がいてくれた方が気持ちが乗ってくるタイプなので、少し寂しい気持ちもある」
-試合勘、感覚のズレはあったか。
「正直あった。自分のスタイルは相手の力をうまく利用して自分のパワーに変えるタイプだが、今日は自分の打ちたいショットを打ってしまう場面が多かった。ちょっと相手の動きが見れてない」
-今大会の目標は。
「もちろん優勝だが、一つ一つ自分らしく感謝の気持ちを忘れずプレーできたらいい」
-体操の内村航平選手が五輪開催を訴えたが。
「選手からしたら現役中でめったにないチャンスで、母国日本での開催はほぼ奇跡。開催してもらいたい気持ちは当然あるが、命の危険性や、人々を不安にさせてしまうのは良くない。誰も不安やストレスがなくできるなら開催してほしいが、そうでないなら(難しいかも)…という気持ち。自分のことだけを考えていられないのでなんとも言えない」