「バドミントン・全日本総合選手権」（２４日、町田市立総合体育館）

　女子シングルス２回戦が無観客で行われ、世界ランキング３位の山口茜（２３）＝再春館製薬所＝は１９年世界ジュニア女王の郡司莉子（１８）＝八代白百合学園高＝に２１－１３、２１－１３で勝利し、準々決勝に進んだ。

　前回大会も２回戦で対決し、２－１で勝利したパリ世代の星・郡司と再び熱戦を繰り広げた。競り合う展開が続き「１ゲーム目も２ゲーム目も、中盤集中力が切れてしまった」が、「終盤集中し直した」と、第２ゲームの最後には相手のミスも誘い、８連続ポイントで勝ちきった。

　郡司は来春から再春館製薬所に進路を決めており、１１月から山口と共にチームの練習を行う。「今年は一緒に練習する機会も増えて、ある程度レシーブもできる自信もあった。攻めさせる展開もうまく利用できた」と、見知った相手だからこそ戦略も工夫できた。

　新型コロナ禍で大会がない期間は、趣味の「ナノブロック」を作るなど、室内でリフレッシュ。１１月には大人気漫画「鬼滅の刃」のナノブロックを自身のツイッターに投稿した。鬼滅には「あんまりハマってない」と苦笑いだが、ブロックを組み立てることは「何も考えずに無心になれる」と癒やされている。２年ぶりの優勝に向け、競技も“全集中”で挑む。