桃田賢斗 冷や汗逆転勝利で4強「主導権を握られてどんどん不安が大きくなった」

男子シングルス準々決勝でプレーする桃田賢斗(代表撮影)
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 「バドミントン・全日本総合選手権」(25日、東京・町田市立総合体育館)

 男子シングルス準々決勝が無観客で行われた。23日に遠征先の事故での負傷から346日ぶりに実戦復帰した桃田賢斗(26)=NTT東日本=は、下農走(トナミ運輸)に13-21、21-10、21-9で準決勝に進出。復帰3戦目は冷や汗の逆転勝利だった。

 まさかの展開だった。第1ゲームは相手の積極的なプレーに苦しみ、「出だしから主導権をずっと握られて、気持ちで押されて、どんどん不安な気持ちが大きくなって苦しい展開だった」。8点差もつけられ、このゲームを落とした。

 それでも世界ランク1位の実力者。「2ゲーム目、3ゲーム目はある程度思い切った」と、その後はスピードも上げて、主導権を奪取。何とか逆転勝利につなげた。試合を「入りが本当に良くない。分かってはいるんですけど、思い切っていけないもどかしさというか…」と苦い顔で振り返ったが、「でも今日は乗り越え得られた。明日は思い切りいきたい」と前を向いた。

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