東京五輪へ7人制ラグビー 女子HCにハレ・マキリ氏就任 男子岩渕HCは留任
日本ラグビー協会は25日、オンラインで会見し、東京五輪に出場する7人制女子の日本代表新ヘッドコーチ(HC)として元日本代表で男子7人制コーチを務めていたニュージーランド出身のハレ・マキリ氏(42)が就任することを発表した。これまで女子HCを務めていた、稲田仁氏(37)はパフォーマンスマネジャーとしてチームを支える。
ハレ・マキリ氏は「五輪本番までハードワークするとともにスマートに強化することが必要。それがかなうように選手にベストの情報を与えていきたいと思っています。ラグビーだけでなく食事、メンタルあらゆる側面で選手が所属意識を持つようにと考えています。この大きな挑戦にエキサイティングな気持ちです」と意気込みを語った
男子HCは日本協会の岩渕健輔専務理事(44)が引き続き務める。
7人制日本代表の本城和彦チームディレクターは「東京五輪は1年延期になりました。ポジティブに捉えるとチームが成長する時間的猶予を与えられた。2人のHCの任期が来年3月31日までということで再評価、見直しを行ったというところです」と経緯を説明。
女子のHC交代について「稲田氏は選手を発掘する目をもっているコーチだなと思っています」と一定の評価をした上で「これからはその選手たちの才能、能力をもっと引き出していかないと行けない。東京五輪でメダル獲得の旗を降ろすつもりはありません。現在の立ち位置がメダル争いの土俵に上がれているかというとそこまでではない。すべてのスタンダードをもう一段高めていく実力、自力を上げる必要がある。同時に勝つ術をこれまで以上にクリアにして選手に落とし込んで、五輪で発揮できるまでに導いていかなければならない。ハリ・マキリ氏は選手をそこに導いてくれる人と確信してお願いした次第です」と明かした。
岩渕HCに関しては「リオ五輪前から参謀役としてチームを支えた手腕も評価している。専務理事との兼務に無理があるという声も聞いておりますが大きな問題はないと考えています」と話した。
HC両氏は約7カ月後に迫った東京五輪に向けて、短い期間でチームを構築していく。男子7人制は2016年リオ五輪で4位だった。