ロックな羽生結弦がSP1位 320日ぶりノリノリ圧巻演技も「点数的にいい演技とは…」

 男子SP、演技をする羽生結弦(代表撮影)
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 「フィギュアスケート・全日本選手権」(25日、ビッグハット)

 男子ショートプログラム(SP)が行われ、今季初戦となった五輪2連覇王者の羽生結弦(26)=ANA=は、SP103・53点をマーク。ショートは1位・羽生、2位・鍵山優真、3位・宇野昌磨の順となった。

 初披露となったSP「レット・ミー・エンターテイン・ユー」。黒のライダースジャケット風の上着に、エナメル質な黒のパンツスタイルで登場。英国のスター歌手ロビー・ウィリアムスのアップテンポなロックナンバーに合わせ、力強い演技を見せた。腕を組んだポーズから演技を開始。4回転サルコー、4回転トーループ-3回転トーループ、トリプルアクセルとすべてのジャンプをしっかりと着氷させると、観客をあおる場面も。320日ぶりの勝負の銀盤で、健在ぶりを示した。

 演技後は「まあ正直楽しむことはできたが、点数的にはいい演技だったといえない内容。まあとりあえずテクニカルを全然伸ばせてない。自分のジャンプは出来栄えとってなんぼなんで。修正しながら、明日に向けて頑張りたい」と、振り返った。

 衣装については、ロビー・ウイリアムを意識したそうで「僕があんまりいえたことではないんですけど、ちょっとロックっぽく」。久々のロックナンバーに「ピアノ曲探していたんですけど、なんとか探したんですけど、世の中の状況をみている中でやっぱり明るい曲の方が、皆さん辛い中でもこうやって自分の演技をみていただいているので。明るい曲にしました」と、理由を明かした。

 コロナ対策のため、観客に許されたのは拍手のみ。会場を一体にさせるロックナンバーだけに「正直、歓声が聞こえないのは残念だった」と話したが「テレビやネットでみてくださる方はきっと声をあげているんだろうなと感じていたので。そういったものを感じながら演技をしていました」と、明かした。

 26日のフリーで5年ぶりの優勝を狙う。

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