高校バスケで続くコロナ禍 三屋会長「大会をやり遂げる覚悟、今も変わらず」

 日本バスケットボール協会は26日、開催中の「ウインターカップ2020 全国高校バスケットボール選手権」(東京体育館など)について、三屋裕子会長(62)のコメントを発表した。同大会では新型コロナウイルスの陽性者が出たことやその疑いによって、これまでに7チームが棄権していた。

 三屋会長のコメントは以下。

 今年は新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの大会が中止・延期となり、多くの選手・関係者の皆様が悔しい思い、寂しい思いをされている中、日本一を決める大会をなんとか開催し、選手にこれまでの努力を表現できる場を作りたい、それを保護者の方、関係者の方に見ていただける場を作りたい、そんな想いで「SoftBank ウインターカップ 2020」の開催を決断しました。

 しかし、大会直前と、大会中と複数の高校が新型コロナウイルス感染症や、その感染リスク回避のために、辞退を余儀なくされていることについては、私自身スポーツに身を捧げてきた高校時代を思い出すと、本当に胸が締め付けられる想いです。

 私どもからの辞退勧告を受け入れて辞退を決断してくださり、また私どもからの棄権指示にご対応いただきました高校関係者の皆様におかれましては、本当に辛く、悩み抜いた決断だったと思いますが、感染拡大予防へのご理解をいただきましたこと、改めて感謝申し上げたいと思います。

 新型コロナウイルス感染症は、身近に存在し、どれだけ予防対策をしてもなくすことができない難しいものです。なにとぞ、高校や選手に対しての誹謗中傷、著しく拒絶的な対応、不当な差別的言動、その他の心理的外圧を与える言動又は不当な差別的扱いなどないよう、心からお願い申し上げます。

 我々は、引き続き感染予防対策を十分に行いながら、できるだけ多くの選手の努力を表現できる場をなくさず、最後まで大会をやり遂げる覚悟は今も変わっておりません。関係者の皆様、ファンの皆様におかれましては、なにとぞ大会続行へのご支援、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

 選手の皆さん、最後まで頑張ってください。

 最後になりますが、医療従事者の皆様、いつも昼夜問わず感染リスクのある中、命がけで奮闘いただき本当にありがとうございます。皆様にご迷惑とならないよう、引き続き感染予防対策を十分に行い、国や東京都からの指導指示の下、開催して参ります。

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