フクヒロ鬼攻め日本一奪還!ナガマツをコートから追い出した
「バドミントン・全日本総合選手権」(27日、町田市立総合体育館)
各種目の決勝が行われた。女子ダブルスは世界ランク2位の福島由紀、広田彩花組(丸杉Bluvic)が同3位の永原和可那、松本麻佑組(北都銀行)にストレート勝ちし、2年ぶりに3度目の優勝を飾った。
強気に攻め続けたフクヒロが、最後はナガマツを2人ともコートから追い出す“鬼”プレーで日本一の座を奪還した。力強いショットで勝負を決めた福島は、広田と軽く抱き合って喜んだ。ともに東京五輪出場を確実にする日本の“2強”対決。ストレートで下し、2019年のリベンジを果たしてみせた。
優勝への道乗りは、決して順風満帆ではなかった。福島は「五輪が延期になると発表された後は、モチベーションがふらふらしてた」。苦悩を明かしつつ、「広田が練習を頑張る姿を見て頑張れた」と相方の懸命な姿に刺激も受けた。そして約7カ月ぶりの実戦となった10月のデンマーク・オープンでナガマツに勝って優勝。一度切れた気持ちを取り戻した。
21年1月には、国際大会も控える。福島は「今日の優勝は来年にいきおいづく」と前を向き、広田は「ここで優勝できたのは自信にもなる。来年は1戦1戦を大事に戦いたい」と気合十分。頂点奪回したフクヒロが、五輪イヤーでも強さを見せる。