残り5秒で決勝点 仙台大明成3年ぶり優勝 山崎一渉「塁さんの3連覇を見てきて…」

 「バスケットボール・全国高校選手権男子決勝、仙台大明成72-70東山」(29日、東京体育館)

 仙台大明成(宮城)が東山(京都)を逆転で破って、3年ぶり6度目の優勝を果たした。山崎一渉(2年)が残り時間5秒のタイミングで、決勝点となる2点シュートを決めるなど、25得点の活躍で、優勝に貢献した。

 第1クオーター(Q)を20-20で終えて迎えた第2Qに、東山が20-6(合計40-26)と突き放した。このクオーターはムトンボが再三のリバウンド獲得、ブロックショットに加えて7得点と攻守にわたって活躍した。

 第3Qは終盤に仙台大明成がオールコートの守備で一時盛り返したが、東山も取り返し、東山の13点リードで第4Qに突入した。

 ここから仙台大明成が底力を発揮する。越田の連続バスケットカウント獲得などで一気に追い上げ62-62とする。残り3分で、山崎一渉が3ポイントをねじ込み逆転。そのまま逆に仙台大学付属明成が5点のリードを得た。

 しかし、東山も取り返し3点差から米須が3ポイントシュート時に受けたファウルからフリースロー3本を全て決めて残り12秒で70-70の同点とした。

 1プレーが勝負を分ける場面で、仙台大明成は山崎一渉が残り5秒で決めると、最後の反撃を防ぎ切って試合終了を迎えた。山崎一渉は「(八村)塁さんの3連覇を見てきて、自分もそういうふうになりたいなと思って今日の決勝に臨んだんですけど、自分のプレーがなかなか出せない時間が多くて。それでも最後にチームが勝てて日本一になれたので、よかったと思います」など、感無量の面持ちで語った。

 選手別に見ると、仙台大明成は山崎一渉が25得点10リバウンド、山内が18得点、一戸が17得点。東山はムトンボが22得点、22リバウンド。米須が15得点10リバウンド10アシストのトリプルダブル。

 仙台大明成は今年、明成高校から改称。NBA・ウィザーズでプレーする八村塁の出身校。

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