期待の琴勝峰 初の横綱戦へ、実現なら「思い切っていきたい」 かつて白鵬杯出場

 「大相撲初場所」(1月10日初日、両国国技館)

 21歳のホープ、幕内琴勝峰(佐渡ケ嶽)が29日、千葉県松戸市の部屋で兄弟子の幕内琴恵光、琴ノ若と申し合い稽古を行い、調整した。稽古後に電話取材に応じ、「これからという感じ。まだまだ感覚的にもそう、もうちょい稽古して、体を張らしてという感じです」と話し、大みそかまで稽古を続けていく。

 7月場所で新入幕後、3場所連続で勝ち越し。初場所で東前頭3枚目まで番付を上げた。「番付が止まることなく、上がり続けたことはよかったと思います。やれるんだというのがわかったんで。まだちょっと圧力が足りなかったりとか、感じたこともあるが、通用しないことはないかなと」と自信を深めた。

 押しても組んでも相撲を取れるのが強み。「一つにこだわらないで、いろいろできたらいいなと思う。型がないとか、こだわりはないです」とキッパリ。

 まだ自身の型を突き詰めるよりも、すべてのレベルを上げる段階。「一つにこだわってしまうと視野が狭くなってしまうんで、いろいろ取り入れて自分の中で自分の形を作っていく感じでやっています。全身を使うように稽古場で意識していれば場所では無意識にそれが出て、どんどん次の動きにつながっていくので」と、型よりも体の反応が大事だ。

 埼玉栄高の同学年、王鵬(20)=大嶽=も新十両昇進。「いずれは同じようなところでやるんだろうなと思っている。自分は自分でどんどん上を目指していくんですけど。そこは変わらず、自分は自分でやっていきたい」とトップは譲らない。

 幕内の豊昇龍(21)=立浪=もいる黄金世代が角界の次代を背負う。「だんだん同年代が近くなってきて熱い感じでやっていけたらと思います」と意気込んだ。

 来場所は初の横綱戦が組まれる可能性は高い。「あまり考えすぎないようにして、それでも考えてしまうんでしょうけど、思い切っていきたい」と、ぶつかるのみ。幼少期は、横綱白鵬(35)=宮城野=の冠大会でもある「白鵬杯」に出場していた。「小学生の頃からテレビで見ていた。(小さい時の印象は)でかいなって」と、雲の上だった横綱と対戦する番付まで来た。「こんなところまで来たのかって感じですね」と、感激していた。

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