朝乃山「富山ブリ」食べ“出世パワー”UP 雪辱の21年は優勝と横綱のW狙いだ
「大相撲初場所」(1月10日初日、両国国技館)
初場所で初のかど番となる大関朝乃山(26)=高砂=が29日、都内の部屋で稽古納めとなり基礎運動などで2020年を締めた。年末年始は故郷・富山から届いたブリを食べ“出世パワー”をアップする。
例年、正月は帰省するが20年はコロナ禍のため初めて東京で過ごす。初場所へ向け、本来ならおせち、雑煮、母の卵焼きと故郷の味で英気を養うはずが「残念」と肩を落とす。
「(やせるのが)怖い。力士は体が資本」と心配な中、冬が旬のビッグな地元名産が3本も差し入れられた。
刺し身も好きだが朝乃山は「ぶりの塩焼き」が好物だ。出世魚のブリは最終段階の呼び名でいわば“横綱”。縁起物を食べて、脂ノリノリで新年を迎える。
20年は春場所後に大関に昇進したが、11月場所で右肩を負傷し初の休場。「最後の最後で悔しい結果」と充実より無念さが大きい。
雪辱の21年は2度目優勝と横綱のW狙い。「自分もそこ(横綱)を目指している。来年はもっといい年にしたい」と意気込んだ。