「仰星の大畑」先制トライ!WTB大畑亮太が6回目の全国制覇へ勢いつける

 「全国高校ラグビー・2回戦、東海大大阪仰星31-7佐賀工」(30日、花園ラグビー場)

 2回戦16試合が行われ、シード校として唯一2回戦からの登場となった東海大大阪仰星(大阪第1)がWTB大畑亮太(3年)の先制トライなどで佐賀工(佐賀)を31-7で退け、1月1日に行われる3回戦に進出した。

 伝統校の系譜は脈々と受け継がれていた。シード校のしんがりをを務めた東海大大阪仰星に先制トライをもたらしたのは『大畑』だった。元日本代表の先輩、大畑大介氏(45)と同姓の3年生が、3大会ぶり6回目の全国制覇へ勢いをつけた。

 前半4分、右中間のラックから右へつないだ。SO奧田泰進(3年)のキックしたボールを大畑がインゴールに蹴り込み、そのまま右中間にトライ。「ミーティングで話した通り、トライを取れた」と胸を張った。

 大畑さんとの血縁関係はない。存在も知らずに東海大大阪仰星中に入学したが、周囲から『親族?』と聞かれる度に、想像を膨らませた。動画などでプレーを検索。日本代表としてテストマッチトライ記録を持っている事実も知った。

 今大会が始まる約1週間前、大畑さんが来校した。「『仰星のWTBはポイントを作って一歩ずつ少しずつ前へ、という感じが多いけど、自分みたいに思い切り勝負してトライを取りにいくタイプはあまりいない』と言われた」。自分の強みを生かしながら、チームに融合させることを肝に銘じた。

 「『仰星の大畑』である以上、自分も名前を残して、大畑さんの顔に泥を塗らないようにしたい」。偉大な先輩は2年次にベスト8に進出。行き着く先は“大畑超え”の頂点しかない。

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