往路惨敗12位の青学大・原監督 主力が直前故障「優勝はもう嘘に」シード権確保狙う
「箱根駅伝・往路」(2日、大手町~神奈川県箱根町芦ノ湖駐車場)
総合2連覇を狙う青学大は、まさかの往路12位に沈んだ。首位創価大とは7分35秒差で、連覇は絶望的な状況となった。
レース後、原晋監督は「当初は3区に(主将の)神林(勇太)の起用を考えていたが、12月28日に右臀部に疲労骨折が判明し、使えなかった。湯原を起用したが、うまく流れに乗れなかった」と、直前に主力の故障の誤算があったことを明かした。序盤の遅れに、その後も流れを掴みきれず「4区佐藤で盛り返したが、期待の竹石が大きく後退し、ゲームオーバーになった」と、振り返った。
青学大は1区吉田圭太(4年)が首位と20秒差の区間6位でスタートしたが、花の2区に抜てきした中村唯翔(2年)、3区の湯原慶吾(3年)がともに区間14位と二ケタ順位に。4区の1年生の佐藤一世(1年)が区間4位でジワリと順位を上げたが、留年し“5年生”として、3度目の山上り5区を任された竹石尚人(4年)が途中で足に異変を発生し、2度立ち止まり、ストレッチをする場面も。区間17位に終わった。竹石は「本当に結果がすべて。思うようにいかなかった。なかなか体が動かず、中盤以降はけいれんしてしまった」と、唇を噛んだ。
青学大の往路二ケタ順位は2011年の16位以来10年ぶりで、連覇は絶望的な状況。原監督の掲げた“絆大作戦”は、不発に終わった。復路に向け「優勝はもう嘘になる。確実にシード権を獲りにいきたい。プライドを忘れず、能力を100%発揮して、各区間を走ってもらいたい」と話したが、声にはいつものような力がなかった。