高安、荒磯親方と初稽古でいきなり25番 2月パパで闘志全開!大関奪還&初V誓った

 「大相撲初場所」(21年1月10日初日、両国国技館)

 元大関の小結高安(30)=田子ノ浦=が2日、都内の部屋で新年初の稽古を行い、兄弟子の荒磯親方(元横綱稀勢の里)といきなり25番も相撲を取って、闘志全開の21年幕開けとなった。愛妻と2月に誕生を予定する第1子へ、パパは悲願の初優勝を贈り、祝う気満々。早期の大関奪還も宣言した。

 今年こそ、高安は荒磯親方へ恩返しだ。新年、早速三番稽古(同じ相手と続けて何番も取る)で熱戦の25番。「いい攻めができた。悪いところは修正して、反省しながら気持ちよく」と充実の口ぶりで振り返った。

 同親方が現役時から2人で番数を重ね仕上げるのが調整法。同親方は引退から2年たっても自身のために体を鍛えて稽古相手を務めてくれる。初場所へ向けても、昨年末から連日、胸を借りてきた。「攻め方を考えて相撲を取りました」と、いまだ簡単に勝てないからこそ力になる。

 兄弟子の思いに報いるには賜杯しかない。21年の目標を問われると「やはり優勝。1場所でも2場所でも優勝したい」と気合満点。初場所は最近、5年連続で初優勝力士が誕生している。今度こそ高安の番だ。元日には「体に気をつけて、もう一度上に上がる」と、大関奪還も決意した。

 2月には第1子も誕生する。昨年7月に結婚した演歌歌手の杜このみ夫人は現在、里帰り出産のため札幌に帰省。大みそかは自宅で一人、紅白歌合戦を見ながら愛妻がいつかこの舞台に立つことを願った。「そういうふうになればいい。お互いがいい方向にいけばまた盛り上がる」と2人の夢の実現へ力を込めた。

 まずは初場所、パパ高安が妻子へ朗報を届ける。「新年最初の場所なので、やはりいい結果を」と誓った。

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