綱とりの貴景勝、井岡VS田中から刺激 自身も「人の感情を動かせるような相撲を」

 「大相撲初場所」(10日初日、両国国技館)

 初場所で初の綱とりに挑む大関貴景勝(24)=常盤山=が3日、都内の部屋で新年初の稽古を始め、基礎運動、立ち合い確認、ぶつかり稽古などで調整した。電話取材に応じ「新しい年になって、また気を引き締めて、また1年間頑張っていきたい」と意気込んだ。

 幼少期からの夢、横綱への挑戦。ただ、本人は平静を貫く。「条件があるんでどうしてもそうなっちゃいますけど、自分としてはいつも真剣にやっていますから今場所それも同じように頑張ろうと」と語った。

 11月場所前に元大関北天佑の次女で元モデルの有希奈夫人と結婚。新婚で初の正月を迎えたが、休まずトレーニングを続け、あとは例年と変わらず、過ごした。「(コロナ禍で)初詣とか駄目なんで、ゆっくりしました。まあ、やることはしっかりやってきているんで。元々、正月らしいことは全然しないから変わらない。一緒ですね」とオン、オフをしっかりと切り替えられている。

 勝負の場所まであと1週間。「あとは実戦あるのみで、体はもうできているんで。あとは相撲勘とか相撲の流れとかを磨いてやっていきたい」と、調整は描いた通りだ。

 昨年12月18日から合同稽古に参加し、しっかり実戦も重ねた。その後は部屋で再び、基礎運動に取り組んだ。「きょうまでしっかり(基礎が)できた。あとはもう一回、実戦やって。実戦で締めたいと思います」と、初日まで実戦で仕上げる。

 大みそかは好きなボクシングに注目。王者・井岡一翔が田中恒成を下し王座を防衛した世界戦に感激した。「日本人対決だし、面白かった。レベルの高い戦い見て、自分はボクシングのファンとして見て、感情を震わせるものがあった。自分も相撲で、人の感情を動かせるような相撲をとりたい」と、大いに刺激を受けた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス