貴景勝、初綱とりへ始動「人の感情動かす相撲を」 井岡VS恒成の激闘に刺激
「大相撲初場所」(10日初日、両国国技館)
初の綱とりに挑む大関貴景勝(24)=常盤山=が3日、都内の部屋で新年初の稽古を行い、基礎運動などで調整した。稽古後に電話取材に応じ、昨年の大みそか、ボクシング世界戦で王者・井岡一翔が田中恒成をTKOで下した激闘に刺激を受けたことを明かした。
「日本人対決だし、面白かった。レベルの高い戦いを自分はボクシングのファンとして見て、感情を震わせるものがあった。自分も相撲で人の感情を動かせるような相撲を取りたい」と、格闘家として闘志をもらった。
新年場所で幼少期からの夢、横綱への挑戦。周囲の注目にも「自分としてはいつも真剣にやっていますから、今場所も同じように頑張ろうと」と本人は冷静そのものだ。
11月場所前に元大関北天佑の次女で元モデルの有希奈夫人と結婚。新婚で初の正月を迎えたが、休まずトレーニングを続けた。
勝負の場所まであと1週間。「あとは実戦あるのみ。体はもうできている。あとは相撲勘とか相撲の流れとかを磨いてやっていきたい」と仕上がりに自信をあふれさせた。