高校ラグビー・東福岡、後半48分の死闘 V候補激突で決着つかず…抽選で準決勝へ

 「全国高校ラグビー・準々決勝、東福岡21-21東海大大阪仰星」(3日、花園)

 準々決勝4試合が行われた。優勝候補同士の激突となった第4試合では東福岡(福岡第1)が東海大大阪仰星(大阪第1)と21-21の同点引き分けながら、規定により抽選で準決勝進出を決めた。5日に行われる準決勝は抽選の結果、京都成章-東福岡、大阪朝鮮高-桐蔭学園の顔合わせに決まった。

 ノーサイドの瞬間、スタンドの時計は48分5秒を刻んでいた。18分を超えるロスタイムを経ても、勝敗はつかず。準決勝進出は抽選に委ねられ、東福岡のロック永住健琉主将(3年)が「次回出場権あり」のくじを引き当てた。

 高校ラグビー史に残る死闘を繰り広げた両主将は握手をかわし、互いの力を認め合った。永住は「最後までいくから」と優勝を約束した。

 同点で突入した終了間際に2度勝機があった。キックパスを受けた途中出場のFB西端玄汰(3年)がボールを押さえ込むが、直前にボールを持っていない相手へのタックルがあったとして“幻のトライ”に。39分にはゴール前で相手が反則。しかし正キッカーのFB坂本公平(3年)は負傷退場し、代役のCTB平翔太(2年)が失敗していたこともあり、スクラムを選択。“さよならゴール”のチャンスを求めなかった。

 それでもあきらめず、負けなかった。藤田雄一郎監督は真っ向勝負をした選手を称える。「今年の力は仰星さんが上。両監督ともあの時のゲームとずっと語り継ぐと思います」と好勝負を振り返った。

 準決勝は京都成章戦。「石見さん、仰星さんの思いも背負って挑んでいきます」と指揮官。土壇場で逆転勝ちした3回戦の石見智翠館戦、そしてこの試合。勝利の重みを知った東福岡が7度目の頂点に向かう。

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