ラグビーTL・太田チェアマン「何とか成立させたい」最後のシーズンへ思い
ラグビートップリーグの太田治チェアマン(55)が4日、オンライン会見し、16日に開幕する新シーズンについて「何とか成立させたい」と新型コロナウイルス対策を十分に施した上で、開催する方針を示した。
この日もキヤノンの選手1人が陽性反応を示したことが発表されるなど新型コロナウイルスの感染は拡大している。首都圏の1都3県に緊急事態宣言が発令される見通しもあり、リーグの開催は簡単な話ではない。
太田チェアマンは「政府のイベント開催の方針に沿う。イベント全部がNGとなれば、それを否定してまでやるのは厳しい」と大前提を示した上で、当初の予定通り収容の50%の観客を入れて開幕戦を行う準備を進めている。
各チームには2週間に一度のPCR検査を要請し、その費用はトップリーグが持つ。23人の登録選手がそろわない場合は試合不成立となるが、「どこにも責任はない。コロナで無理はさせたくない」と新型コロナが原因で中止となる両チームには引き分け相当の勝ち点を与える方針を明かした。予定試合の75%が開催された時点でシーズン成立と見なす。
来年1月には新リーグがスタートする予定で、03年に始まったトップリーグは今季が最後のシーズンになる。「17年間培ってきた歴史もある。何とか成立させ、世界的な選手もたくさん集まっているので、ファンの皆様にお見せしたい」とラストシーズンへの思いを語った。