高松工芸 210cmの牧大晃が春高快勝デビュー!バルセロナ五輪代表・大竹超え
「バレーボール・全日本高校選手権」(5日、東京体育館)
1回戦が行われ、男子は3大会ぶり出場の高松工芸(香川)が身長210センチを誇るエース・牧大晃(2年)の20点近い得点などで、安田学園(東京)を2-0で下した。東海大相模(神奈川)は弘前工(青森)に2-1で競り勝った。女子は富山第一(富山)が秋田北(秋田)にストレート勝ちし、6日の2回戦から登場する2020年覇者の東九州龍谷(大分)と対戦。男女各52校参加の大会は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により無観客で実施する。
高校入学後、初の全国の舞台で大器の片りんを見せつけた。序盤は緊張で硬いプレーになったが、牧は「後半につれて自分のプレーができるようになった」と最高到達点350センチの高さを生かし、20点近い得点で勝利に貢献した。中学1年の夏、すでに180センチ後半あった身長を「生かせるから」と、親に勧められて競技を始めるとみるみる才能が開花。3年時には都道府県対抗中学大会で最優秀選手賞を獲得した。
210センチを測定したのは「昨年の(ジュニアオールスター)ドリームマッチ(2月)の選考合宿のちょっと前くらい」。現在も身長が伸び続けているかは「分からない」という。日本代表の史上最長身は92年バルセロナ五輪代表の大竹秀之の公称208センチで、2年生ながら超えている牧はチーム内でも頭一つ飛び抜けている。
心技体、全てにおいて“伸び”が期待される大型逸材は「全日本に入って、海外に通用するプレーだったり、海外の人にも驚かれるプレーをしたい」と将来の目標を語る。まずは春高バレーを制し、日本中に名をはせる。