鶴竜 進退覚悟で初場所出場へ 陸奥親方「出るっていうことで」

 「大相撲初場所」(10日初日、両国国技館)

 3場所連続休場から再起を期す横綱鶴竜(35)=陸奥=が初場所に出場意向であることを師匠の陸奥親方(元大関霧島)が明言した。「今場所やる、出るっていうことで」と、この日ではないものの、弟子の意思は確認。師弟ともに進退を覚悟し初場所出場に臨む。

 調整ペースは上がっていない。昨年末に弟弟子の幕内霧馬山と相撲を取ったが、年明け以降は実戦稽古はできていない。この日も幕下以下相手にぶつかり稽古で汗を流した。

 親方は「まだまだだと思うけど。そんな、体の調子は本人にしか分からないんでね。できるだけ胸を出して、ぶつかって、前に出る稽古はやらしてますけど。年が明けてからですけどね。毎日やってますよ」と話した。

 腰痛を抱えながら無理はできない。4場所ぶり出場となれば、相撲勘に不安がある。

 「やっぱり白星がなんといっても薬になると思うから、勝っていけば調子も出てくるだろうし。やること、今できることを本人はやっていると思いますよ」と弟子の思いを代弁した。

 横綱白鵬が新型コロナウイルス感染し、一人横綱で出ることになる。「頑張らなきゃいけないなっていう気持ちになってんじゃないですか」と親方は語った。

 先場所後、横綱審議委員会から史上初の「注意」決議を受け、次に出場する場所で進退が懸かる。「本人次第。これはやっぱり、みんなが通る道だから。やっぱり相撲を取って、自分のかっこうになって力が出ないような形になると、本人が自分でもう無理かなって思っちゃうと思うので、そのへんは、本人しか分からないと思いますよ」と、序盤から負けが込むようだと、進退は追い込まれる。

 一方で親方の目からは「まだ再起できる力は残っている。体はそんな落ちてないし、気持ちだけだと思うんですけどね」と奮起を願った。

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