「バレーボール・全日本高校選手権」（７日、東京体育館）

　３回戦と準々決勝が行われた。男子は選手に新型コロナウイルスの感染者が出た昨年覇者の東山（京都）が、高松工芸（香川）との３回戦を欠場し、不戦敗となった。準々決勝に進んだ高松工芸は身長２１０センチのエース・牧大晃（２年）を中心に健闘したが、東福岡（福岡）に１－２で競り負けた。女子準々決勝は連覇を狙う東九州龍谷（大分）が東京都市大塩尻（長野）にストレート勝ち。就実（岡山）は強豪の金蘭会（大阪）を２－０で破り、４強入りした。

　男子の前回優勝校、東山（京都）が、まさかの形で大会を去った。選手１人に発熱があったため高松工芸との３回戦を欠場し、不戦敗に。大会事務局は新型コロナウイルスのＰＣＲ検査の結果、選手の感染が確認されたと発表した。メンバー全員が要観察扱いになり得ることを考慮し、大会実行委員会が欠場を判断した。管轄の保健所などと連携しながら必要な措置を講じていくという。

　代表取材に応じた東山の豊田監督は「これまで感染対策をしっかりやり、対外試合も控え、子どもたちに我慢させてここまでやってきた。それだけに残念としか言いようがない」とコメント。大会２連覇を目標としていただけに「悔しいし、選手もコーチも私も、みんな泣いていた」と明かした。選手には「誰が悪いということは絶対にない。１年間、辛抱してやり続けたことは無駄にならない」と話したという。

　大会規定では新型コロナの感染拡大防止対策として、発熱者や体調不良者がいた場合、該当者は会場に入れない。