大学ラグビー決勝は有観客で開催「十分な対策をして」
日本ラグビー協会は8日、1都3県への緊急事態宣言発令を受けて今後の対応に関するオンライン会見を行った。11日に東京・国立競技場で行われる全国大学選手権決勝(早大-天理大)について、予定通り観客を入れて開催することを発表した。
出席した岩渕健輔専務理事は「大前提として、政府の指針に従ってやっていく」とした上で「今回の緊急事態宣言の中では、スポーツそのものが制限される要請はないと思っている。スポーツそのものが置かれている立場は不明確だが、不要不急の活動に当たらないのではないかと考えている。十分な対策をして大会そのものは活動していきたい」と説明した。
緊急事態宣言発令によりイベントは最大5000人かつ収容率50%以下に制限されるが、販売済みのチケットには適用されないという政府指針を受け、現状では先行抽選販売した1万7000枚のチケットは有効とする。また、払い戻しにも応じるという。
16日に開幕するトップリーグ(TL)についても販売済みのチケットは有効となる。ただ、「一日一日状況は変わると思う。対応しながらやっていきたい」と開催地の自治体からイベント開催などに対して政府より厳格な基準の要請があれば、今後観客数の上限引き下げや無観客に変更する可能性もあるとした。
決断については「協会が一方的に決めるのではなく選手、関係者の意見も聞いて結論を出した」と話した。
9日の全国高校ラグビーの決勝についても予定通り行う。