春高バレー女子、大阪国際滝井が29大会ぶりV王手 昨年覇者にストレート勝ち
「バレーボール・全日本高校選手権」(9日、東京体育館)
準決勝が行われ、女子は大阪国際滝井(大阪)が前回覇者の東九州龍谷(大分)に3-0で快勝し、決勝に駒を進めた。エース中本柚朱(ゆず、3年)が攻守で27得点と躍動。「帝国女子」から校名を変更後、29大会ぶりの日本一まであと一つとした。就実(岡山)は古川学園(宮城)に3-1で勝利。
終始、大阪国際滝井ペースの試合だった。開始からいきなり13-0と連続得点で流れをつかみ第1セットを先取。第2、第3セットは相手も本来の姿を取り戻し接戦となったが、流れは渡さず、堅守と中本を中心にした攻撃でストレート勝ちを収めた。
中本は両チーム最多の27得点と大活躍。しかし「調子が良くなかった。自分の最高のプレーからしたら30点か40点くらい」。決勝進出にも浮つくことなく、さらに表情を引き締めた。
前回優勝したのは前身校の帝国女子時代。29大会ぶりの優勝へあと一つとしたが「勝ち負けを考えるんじゃなくて、目の前の1本1本、何をすべきなのかを考えてやっていけたら」。頼れるエースを中心に大阪国際滝井として“初”の優勝をつかみに行く。