早大、勝って大学構内で「荒ぶる」歌う 11日決勝…打倒天理大へ「チャレンジ」

 「ラグビー・全国大学選手権・決勝、早大-天理大」(11日、国立競技場)

 2年連続17度目の大学ラグビー日本一を目指す早大が9日、天理大と対戦する決勝へ向け都内で約2時間の練習を行った。日本一になった時だけ歌うことが許される第2部歌「荒ぶる」は新型コロナ感染拡大防止のため試合直後には歌えないため、会場を移して大学の構内で歌うことに決まった。

 試合後の歓喜の瞬間さえもコロナ禍の影響を受けることになった。早大は優勝を決めても「荒ぶる」を国立では歌えない。相良南海夫監督(51)は「4年生としての(歌いたい)気持ちを日本協会に伝えたがダメだった」と許可は下りなかった。

 ロッカールームでは制限はないというが、メンバー23人とスタッフしかおらず「みんなで目指してきたものなので、そういう(全員で歌う)場所が必要」と指揮官。そこで、優勝した場合は大学構内へ戻り、十分なスペースの確保など感染対策を施した上で部員110人やスタッフで歌う場を作った。

 ただ、まだ優勝を決めたわけではない。相良監督は「荒ぶるを歌える歌えないとかではなく、まず決勝だけを見よう」と選手を引き締めている。

 相手の天理大は早大が対抗戦で完敗した明大を圧倒して勝ち上がってきた。警戒すべきはスピード、フィジカルに優れたCTBシオサイア・フィフィタ(4年)。SO吉村紘(2年)は「組織で止めないといけない」と、1人また1人と次々とタックルを浴びせ、スペースを奪って抑える考えだ。

 早大にとって2008年以来、13季ぶりの連覇がかかるが気負いはない。「天理にチャレンジする。受け身になる必要は全くない」と吉村。特別な「荒ぶる」へ準備は整っている。

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