橋本五輪相 東京五輪開催へ「ワクチン前提としない」選手優先接種論をけん制

 橋本聖子五輪相(56)は12日、閣議後の定例会見を行った。

 今夏の東京五輪・パラリンピック開催に向けて、国際オリンピック委員会(IOC)最古参委員のディック・パウンド氏が、新型コロナウイルスのワクチンを選手が優先して接種するべきという考えを示したことに言及し、「ワクチンを前提としなくても安全・安心な大会を開催できるよう、必要な検査や行動管理をしていき、効果的な感染症対策の検討を進めている」と、ワクチンが接種できない場合でも従来の対策で対応できると強調した。

 IOCのバッハ会長も、かねてワクチンを開催条件としないとの発言をしていることを挙げた上で、「ワクチンが利用可能となったときは取り扱いの詳細を定める」とした。

 また、ボートの元五輪金メダリストであるマシュー・ピンセント氏(英国)が、東京五輪は2024年まで延期すべきだとの私見をツイッターで明らかにしたことについて、「こういう状況で不安の声があることは承知している」と言及。

 「ゴールの見えない状況でトレーニングすることがどれだけ過酷なのか、私も元アスリートとして非常に強く感じる」と寄り添った上で、「選手が努力の成果を発揮する場所をつくっていかないといけない。しっかり感染対策をして、少しでも不安を早く取り除き、安心・安全な大会を開催できる国として発信できるように努力していきたい」と使命感をのぞかせた。

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