ラグビー新リーグ 3部制振り分けに今季TL成績 大会不成立ならどうなる?
日本ラグビー協会は15日、オンライン会見を行い、現行のトップリーグ(TL)に代わり、来年1月に開幕を目指す新リーグについて概要を発表した。
新リーグは参戦表明したTLなど25チームを1部12チーム、2部7チーム、3部6チームに分けた3部制を採用。谷口真由美新リーグ法人準備室室長は開幕時の振り分け基準について「最後のTLの順位は影響いたします。成績と事業運営力の観点です」と答えた。今季のTLの順位と観客動員など事業運営が初回の振り分けの判断材料になることを明言した。
しかし16日開幕予定だったTLは各チームに新型コロナウイルス感染者が急増したこともあり、14日に延期を発表したばかり。2月初旬から中旬にかけての開幕を目指しているが、事態が終息する保証はなく、昨季に続いて大会が不成立となる可能性もある。
谷口室長は不成立の場合の振り分けについて「2018年から過去5年の成績を反映するということで各チームにご了承いただいています」と明かした。なぜ18年から見ていくのかについては、20年は新型コロナの影響などで大会不成立。19年はW杯が開催されたことからトップチャレンジリーグ(TCL)が昇格の機会がなかった。公平性の観点から18年までさかのぼって判断するとした。
しかし18年となると、チーム編成は大きく変わっており、現状のチーム力が反映されているとは言いがたい。これについて谷口室長は「今回の審査の中で一番大事にしたのはフェアであるかということ。日本協会としてW杯にご協力いただいたことから機会が失われたというのであれば、そこは入れるべきでない。また昨年は新型コロナでできなかった。ラストトップリーグが開催されるということを日々祈るしかない」と、今季無事に開催されることを切望した。