貴景勝休場で戦後最多17人不在 綱とり一転大不振…春場所で自身3度目かど番
「大相撲初場所・10日目」(19日、両国国技館)
大関貴景勝(24)=常盤山=が10日目の19日、左足首負傷のため休場した。日本相撲協会に「左足関節じん帯損傷で今後約3週間の加療を要する見込み」との診断書を提出した。初の綱とりに挑んだ今場所は初日から4連敗を喫するなど大不振で2勝8敗で負け越しが決定。綱とりが一転、春場所(3月14日初日、エディオンアリーナ大阪)では自身3度目のかど番となる。
師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)によれば3日目の12日、北勝富士戦で左足首を負傷。痛みは限界に達し、9日目、7敗目を喫した後、師弟で話し合い、休場を決めた。
親方は「(綱とりで)精神的にも大変。精神力の稽古みたいな場所だった」と思いやった。まだ24歳。綱とりもこれで終わりではない。「けがも体も鍛えて精神力も強くなれるように」と弟子の逆襲を期待した。
大関で優勝した翌場所の負け越しは2003年名古屋場所の魁皇(7勝8敗)以来。貴景勝の休場は昨年7月場所以来6度目(1場所で休場2度の19年夏場所を含む)。
今場所は新型コロナウイルスの影響で横綱白鵬ら十両以上の関取15人が全休。腰痛の横綱鶴竜を含め16人が初日から不在だった。貴景勝で関取17人目の休場となり、02年名古屋場所の16人を上回り、戦後最多となった。