ラグビーTL 2・20開幕へガイドライン厳格化「安心安全を担保」感染者29人は回復
日本ラグビー協会は23日、オンラインで会見。新型コロナウイルス感染拡大の影響で新たに2月20日に開幕することが決まったトップリーグ(TL)について、その経緯など説明した。会見には岩渕健輔専務理事、TLの太田治チェアマンが出席。岩渕専務理事は「TLとしてはすべての安心安全を担保させながら大会を成立させていく」と話した。
太田チェアマンは新たな感染予防対策として、(1)リーグ独自の判定基準設定(2)ガイドラインの厳格化(3)PCR一斉検査の頻度を上げる-などを定めていく考えを明かし、「チームのみなさまと共通認識のもと、合意形成できればと思っています」と説明した。
ガイドラインの厳格化に向けては、各チームやJリーグ、海外の事例などを参考に検討していく。「感染されてしっかりとチームで繰り返しガイドラインを見直しているチームもある。風呂に入るとき時間差にする、電車移動を極力避ける、などしっかりしている。会食というところでは、あるチームは練習会場と自宅しか行ってはいけないと、制限をしているということもございます」と例を挙げ、「非常に厳しめにやっているチームもある。リーグ全体として取り組んでいきたい。他からウイルスを持ち込まないということができれば医療従事者への配慮にもつながる」と話した。
TLは16日に開幕予定だったが、6チームに新型コロナウイルス感染者が出たため延期を発表していた。20日までに6チーム計68人の陽性が判明。それからの増加は見られず、29人が回復。現段階では39人が回復途上にある。同専務理事は「あと1週間でほぼすべての感染者が日常生活、練習に復帰することを確認している」と見通しを明かした。
新たな大会方式は16チームを各8チームずつ2組に分け、総当たり1回戦で各組内の順位を決定。さらにトーナメント形式のプレーオフを、トップチャレンジリーグ(下部リーグ)の上位4チームを加えた計20チームで開催して年間優勝チームを決定する。試合数は全75試合(リーグ戦計56試合、プレーオフトーナメント計19試合)となる。
リーグ戦は2月20日~4月11日、プレーオフトーナメントは4月17日~5月23日の期間で開催する。
◆開幕カード
2月20日
NTTコミュニケーションズ-ホンダ(13時、東京・夢の島)
パナソニック-リコー(14時、東京・秩父宮)
クボタ-サニックス(14時、千葉・成田中台陸)
トヨタ自動車-東芝(14時、愛知・パロ瑞穂ラ)
神戸製鋼-NEC(14時、大阪・花園)2月21日
キヤノン-NTTドコモ(14時、東京・Gスタ)
三菱重工相模原-サントリー(14時、神奈川・ギオンス)
日野-ヤマハ発動機(14時、大阪・花園)