水球青柳勧氏がシンガポール代表監督就任会見 決断理由は「クラブのグローバル化」
水球男子の元日本代表主将で、シンガポール男子代表の監督に就任するブルボンKZの青柳勧総監督(40)が25日、新潟県柏崎市内で会見を行った。契約期間は2年間で、ブルボンKZには理事として残り、今後も運営に携わっていく。
青柳氏は欧州のプロチームでプレーし、2010年にブルボンKZを創設。日本一と五輪選手輩出を掲げ、10年間で日本最大級の水球クラブに発展させたが、「次の10年間、20年間どうクラブの舵をとるかと考えたときに、日本一をとり、オリンピック選手輩出だけではクラブの運営は大きく発展していかないなという思いがずっとあった」という。そんな中、柏崎市の協力のもと、アジアとの交流が加速し「海外のパイプとかを活用して、クラブをもっとグローバル化していかないといけない」と自身がそのパイプになるため12月にシンガポール代表監督に応募し、契約に至ったと明かした。
シンガポールは東南アジアで最も重要とされる、東南アジア競技大会で27連覇を達成していた。しかし、19年に行われた前回大会で3位となり、記録が途絶えた。コロナ禍で次回の東南アジア大会は未定だが、青柳氏は「(東南アジア大会で)優勝を奪還することが1番のミッション。そのあと2022年に中国で行われるアジア大会で上位を目指す。次の試合がどれとは言えないけど、時間を有効に使って強化していきたい」と話した。