時津風親方解雇も 初場所中ジャン荘通い…コロナガイドライン2度目違反に厳罰必至

 大相撲の時津風親方(47)=元幕内時津海=が24日終了の初場所期間中にマージャン店に行くなど、新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反していたことが27日、関係者の話で分かった。2020年9月にも不要不急の外出禁止の中、地方でゴルフコンペに参加するなどし2階級降格処分を受けた。度重なる違反により解雇を含めた厳罰の可能性がある。日本相撲協会は調査を進めており、今後の理事会で処分を決める。

 自身の弟子、大関正代が優勝争いする初場所で師匠の時津風親方(元幕内時津海)はマージャンに興じていた。新型コロナウイルス感染予防に協会一丸となる中、またも違反行為を繰り返した。

 20年10月にも不要不急の外出が禁止された期間に宮城でゴルフ、居酒屋で会食。さらに福岡にも旅行した。同10月に委員から年寄への2階級降格処分を受けたばかりだ。

 協会ガイドラインには、換気が悪く、出入り禁止場所として「雀荘」が記載されている。同親方は2010年には野球賭博に関与、11年には八百長問題で弟子の監督責任を問われ、処分を受けた。

 処分は累積となるほど重くなる。協会員への処分は7項目あり、軽い順に「けん責、報酬減額、出場停止、業務停止、降格、引退勧告、解雇」。度重なる背信に「解雇」を含めた厳罰は避けられない。

 ガイドライン違反では、昨年7月場所中に当時幕内で現幕下の阿炎(錣山)らが外出して会食し、出場停止処分などを受けている。

 芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「調査はする。周りの人からも聞いて」と説明。協会のコンプライアンス委員会が調査を進めており、今後の理事会で処分が協議される。

 時津風親方は27日までに相撲協会の聞き取り調査に応じたことを認め「協会からの連絡を待つしかない」と険しい表情で語った。

 緊急事態宣言下、場所では1人の感染者も出さずに15日間を完遂した直後、全協会員の努力を裏切る醜聞。ある幹部親方は「同じ事をやる人はやるんだな。家族もいて部屋持ちの師匠だよ」とあきれた。時津風部屋は“角聖”と呼ばれた大横綱双葉山が興した「双葉山相撲道場」が源流。名門の看板が泣いている。

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