今大会で引退の本田太一「楽しみながら、1秒1秒かみしめながら滑りたい」
「愛知国体・フィギュアスケート成年男子」(28日、ガイシプラザ)
フィギュアスケート成年男子ショートプログラム(SP)が行われ、本田真凜、望結、紗来姉妹の長兄で、今大会限りでの現役引退を表明している本田太一(大阪)は56・19点だった。
冒頭のトリプルアクセルで転倒するも、3回転トーループ-3回転トーループ、後半の3回転フリップは成功。「正直調子は全然良くなく、アクセルは全然跳べないまま会場入りした。練習跳べてなくて跳べるわけないので。他の二つは跳べたので及第点かなと思うけど、悔しさはあります」と振り返った。
大阪代表としてともに出場するのは、幼少期から競い合ってきた友野一希。「最後カズキと出られたのは感慨深いものがある」と言うが、この日は本田も友野もジャンプでミスが出た。フリーへ向け「お互い(引退試合であることは)意識しているけど、ボロボロしてちゃチームでやっている意味がないので、強い大阪を見せられるように頑張ります」と本田。「4分間強い気持ちを持って気を抜かず、楽しみながら、1秒1秒をかみしめながら滑りたい」とうなずいた。