本田姉妹の長男・太一は引退試合で10位 競技は「初恋」のような存在

演技する大阪・本田太一(代表撮影)
演技する大阪・本田太一(代表撮影)
フィギュア成年男子フリー 演技する大阪・本田太一(代表撮影)
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 「愛知国体・フィギュアスケート」(29日、ガイシプラザ)

 成年男子フリーが行われ、本田真凜、望結、紗来姉妹の長男で今大会での引退を表明している本田太一(大阪)は113・51点でSPとの合計169・70点で10位だった。友野一希との団体戦は2位だった。

 人生最後の演技が終わると、ホッとしたように両手で顔を覆った。「やりきれた。悔いはない」。冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の着氷こそ乱れたが、残りのジャンプはきっちりまとめ、「自分の持ち味はジャンプ。1個1個かみ締めながらできました」とうなずいた。

 「最後のコレオシークエンスではこの瞬間がずっと続いてほしいなと思ってました」。万感のラストダンスの後は、深々と頭を下げて氷上を去った。

 5歳から始めたフィギュアは「初恋というか、片思いというかそういう存在だった」。苦しむことも多く「なかなか振り向いてくれなかった」と“失恋”続きだったが、「いい人生だった」と涙をぬぐった。

 4月からは就職し、社会人となる。今後は「スケートに関わるつもりは一切ない」。競技を続ける妹たちに、「ファンとして、妹たちの笑顔で滑っている演技を見れたら」と活躍を願った。

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