渡辺雄太、自己最多12得点 3点2本&技ありシュートで躍動
「NBA、ラプターズ124-126キングス」(29日、タンパ)
ラプターズの渡辺雄太はベンチスタートで今季最長24分27秒プレーし、自己ベストを更新する12得点、6リバウンド、2アシスト、2スティールだった。3点シュート3本のうち2本を沈めるなど、FG成功率80%(4/5)をマークしたが、チームは惜敗した。
昨年12月31日以降、15試合のうち12試合で途中出場している渡辺はこの日、第1クオーター残り1分20秒から出場。第2クオーターは開始からコートに立ち、1分でドライブでディフェンスを引き付けてゴール下のバウチャーへアシストを記録。残り8分37秒には左コーナーでバンブリートのパスを受け、冷静に3点シュートを沈めた。
チームは前半を58-68で折り返すと、14点を追う第3クオーター残り4分43秒から渡辺を投入。同2分20秒にリバウンド争いからのファウルで得たフリースローを2本とも成功させた。
見せ場はフル出場した最終第4クオーターだ。開始3分に中央からのドライブでレイアップを決めると、その2分半後には右コーナーでオープンパスを受け、この2本目のスリーを沈めて自己タイの10得点目。左手で小さくガッツポーズをつくった。その後は2つのオフェンスリバウンドを含む3リバウンドでチームに貢献すると、残り1分8秒には中央から果敢にアタックし、フローター気味の軌道で相手ブロックをかわす技ありシュートで1点差に詰め寄った。
残り50秒にはディフェンスで相手選手と接触した後、左脚を引きずる仕草を見せ、ヒヤリとさせたが、最後までコートに立ち続けた。
NBA3年目の渡辺は新天地でツーウェイ契約ながらプレーイングタイムを獲得し、セカンドユニットに定着。この日はベンチメンバー最長の出場時間でグリズリーズ時代の19年2月7日のサンダー戦でマークした10得点を上回る自己最高得点を記録した。